Sleipnirへの愛を語る

HAHAHA、フェンリルくんと聞いて。
Sleipnirへの愛はついったーでもぽつぽつと語っているのだが、この機会にそれをまとめ直そう。

一番の特徴、UI

フェンリルはUIに本気で取り組んでいる。
―極めて直感的な操作性、そしてIEからの移行のしやすさ。


Sleipnirは柔軟なカスタマイズ性を特徴としているけれども、これには当然のことながら、設定項目の増加がつきまとう。
しかしながら、設定画面やプログラムメニューが煩雑ではない。
これがいかに重要なことか。
僕は、設定画面にこだわっているソフトウェアはユーザーのことをよく考えていると信じてやまないのである。

開発者の美的センス

フェンリルの採用情報において、ひとつ注目すべき点がある。
ほぼすべての職種の要求スキルにおいて、「美的感覚のある人」と書かれていることだ。


機能とデザインが密接な関係にあることは今更言うまでもなく、それらがかみ合っているソフトウェアは良質だ。
フェンリルの言葉を借りれば、「機能とデザインの融合」である。
これを実現するためには、開発者も美的感覚を必要とされることを、よく理解している。


クラス設計などは美的感覚がダイレクトに関わってくるであろうし、それらはUIにおいても関係性が高い。
「ソースが綺麗なプログラムは良いプログラム」と、よく言われるひとつの理由は、ここにある。

IE問題

リテラシーの高いインターネッターの間ではもはや一般的になってしまった「IE叩き」。
多くのWeb開発者はIEを嫌うが、ひどいのはIE6であって、IE8はそれに比べればもう全然良い。


確かにIE6は現在の"Web Standard"においてはだいぶ苦しい。
もうMicrosoftは半ば強制的にIEをアップデートさせればいいんじゃないのだろうか。
開発者やデザイナーの負担は軽くなるだろう。


また、最近競争が盛り上がっている高速性を気にするかもしれない。
だが、IE8を入れたSleipnirは、一般に思われているよりずっと、高速であると思う。

少々のキズ

現在のSleipnirにある「キズ」は、まれに見られる不安定性だろうか。
一昔前は大分不安定で、結構ブラウザが「落ちた」こともあったような気がする。
だが、今はだいぶ改善されている。


むしろ最近は、落ちることはなくなったものの、どうにも終了時にきちんと終了されずにプロセスが残ったまま、という現象が発生するのは僕だけであろうか。
動画サイトなどを開いたまま閉じたりするとそれがよくわかり、音声が流れ続けたままという事も。


局所的な"重さ"への対応なども含み、さらなる安定化を期待したい。


また個人的には、今でもスキンには"SimpleAqua2"を愛用しているのだが、願わくばこれを超えるくらい、シンプルで、操作性を失わず、かつ美しいスキンが出て欲しくもあるところではある。

フェンリルへのエール

ピンポイントでツボをついてくるプラグイン、カスタマイズ性もさることながら、やはりはじめに挙げたよう、機能とデザインの噛み合うことを第一に考えている点が好きである。
その根底として、ユーザー至上主義、「ユーザーにハピネスを」があるのだろう。


これをもって、フェンリルへのエールとしたい。
Sleipnirのさらなる発展に期待をこめて。


追記

http://d.hatena.ne.jp/tak158/20090627/1246103360
↑「IEと同じ感覚で使える」
そうそう、IEから一歩踏み出したい初心者向けブラウザにもなり得る。